Yukari
「女の道」シリーズ(四部作)の第四弾。
新宿ではShinobu、ミナミではHiroko、錦ではNaomiと呼ばれた女は、福岡の中州ではYukariと名乗っていた。
「いつかNew Yorkで暮らしたい」というのが彼女の口癖だった。
彼女が中州から姿を消して、もう2年にはなろうか。
もしかしたら、念願を叶えて今はNew Yorkで暮らしているのかもしれない。
今でもたまに彼女のことを思い出す。
これは、今はNew Yorkにいるかもしれない僕の思い出の中にいる彼女の横顔(プロフィール)である。
— 森山大道
- 判型
- 297 × 210 mm
- 頁数
- 61頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2021
- エディション
- 350