DUO 中居裕恭 森山大道
八戸ブックセンターでの「紙から本ができるまで展2019 中居裕恭×森山大道×町口覚×三菱製紙八戸工場」に合わせて刊行。
八戸市出身の写真家中居裕恭(1955-2016)と、中居と1970年代後半から親交があった森山大道が、それぞれのホームグラウンドである八戸と新宿を切り取った作品をカップリングした写真集。編集から造本までを手がけたデザイナーの町口覚が、テーマを絞り18枚ずつ選出したモノクローム写真36点を収録。
表紙と裏表紙が対になる仕掛けのデザインで、使用されている紙は全て三菱製紙八戸工場で作られている。写真、写真集、紙、本、書店、ギャラリー、企業、町⋯⋯、それらのつながりを意識せざるを得ない、類稀なる印刷物。
なお、八戸ブックセンターは国内でも珍しい公営書店で、2017年から八戸にゆかりのある作家をテーマにした書籍と展示を連動させた「紙から本ができるまで」を毎年展開している。
収録テキスト
「我ダバ是処サ居ルスケ 中居裕恭という写真家」
「三菱製紙八戸工場 半世紀以上の歴史をもつ国内屈指の製紙工場」
「プリンテッド・メディアとしての写真」森山大道 × 町口覚
「ニューVマットとホワイトニューVマット」鈴木邦夫(三菱製紙株式会社代表取締役会長)× 町口覚
素朴な記録精神でもなく、単純な郷土愛でもなく、写真家・中居中居裕恭は、もっと広い視野と深い視点で東北を体感しつつ、自らとその風土に分け入っていきつつあったのだ。
― 森山大道
- 判型
- 220 × 150 mm
- 頁数
- 96頁、掲載作品36点
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2019
- 言語
- 日本語