写真(Sha Shin)創刊号
毎号テーマを変え、日本独自の写真表現と、それらを通した日本の文化をハンディサイズの紙媒体で発信していく、新雑誌『写真(Sha Shin)』が、ふげん社より創刊。
創刊号のテーマは「東京 TOKYO」。巻頭口絵は、第45回木村伊兵衛写真賞受賞作家である横田大輔がラブホテルを舞台に撮り下ろした新シリーズ「Room / Untitled」。また、横田大輔へのロングインタビューのほか、北島敬三、金村修、山谷佑介、小松浩子、細倉真弓、森山大道ら、日本の現代写真の第一線で活躍する写真家たちの撮り下ろし作品を掲載。また、打林俊による長文論評「新たなる中心の喪失に向かって ― 日本の現代写真における東京」では、三部構成で「東京」というテーマの歴史と現代写真表現の特徴を探る。雑誌の総括アドバイザーは、写真評論家の飯沢耕太郎が務め、「写真時評 2020 2021」でコロナ禍の写真表現の動向をフォローする。
そのほか、森山大道×北島敬三 30年ぶりの邂逅「写真の教え」、川本三郎によるエッセイ「モダン都市東京に始まる」、サンフランシスコ近代美術館写真部門名誉キュレーターのサンドラ・フィリップスへのインタビュー「日本写真の伝統とこれからの写真の世界」、大西みつぐ「路上の身振り 写真家の矜持」、最新カメラシーンをめぐる座談会「いま 、カメラに求められていること」、写真集に強い専門書店スタッフによる「BEST PHOTOBOOK 2021」ほか、写真家、小説家、評論家、漫画家、社会学者など、多岐にわたる分野の執筆者がそれぞれの知見をもとに、写真、アート、カメラ、文化を語る読み応えある記事を多数掲載。
雑誌のデザインは、写真集の造本設計で知られるグラフィックデザイナーの町口覚が全ページを手掛け、写真そのものの魅力を引き出すページネーションと、手軽に持ち運び読んでもらえるA5判変形・280ページのボリュームで、雑誌そのものの存在感を表現し、所有欲をくすぐる仕掛けが満載。
独自の文化を発展させてきた日本写真の歴史において、重要なテーマであり続けた「東京」を、2022年現在、第一線で活躍する写真家たちがどのように解釈し表現するのか。
― 出版社説明文より
- 判型
- 207 × 145 mm
- 頁数
- 280頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2022
- 言語
- 英語、日本語
- ISBN
- 978-4-908955-13-6