shashasha 写々者

中国でのオリジナル出版のために、荒木経惟の数十年にわたる写真人生が、独自の切り口で編まれている。図版点数は625点におよぶ。『センチメンタルな旅』『天使祭』『花曲』『世紀末ノ写真』『上海帰りのアラーキー』ほかの各シリーズに加えて、ペインティングフォト、カリグラフィフォト、近作『パラダイス』、ポラロイドワークなどの多種多様な作品群が、19の章立てで、時系列にとらわれず構成される異色の写真集。

「ぼくは学生時代、ローンを組んで荒木さんの作品を購入した。その時からいまもずっと荒木さんのファンだ。荒木さんの作品には、その時々の命が刻まれ、時が重なるにつれ輝きを増していく。荒木さんと同じ時代を生きて、作品を見つめ続ける。荒木さんはそんな喜びをぼくにもたらしてくれる稀有な芸術家だ」
― 村上隆（芸術家）本写真集・帯より

「カメラを眼とし、洞察をペンとし、歩幅で空間と人の世を測り、写真で人情と冷たさ温かさを表し、荒唐無稽のようで真がある！」
「愛する人、愛する猫を喪い、病に纏わりつかれ右目の視力を失い、80歳をすぎて体が衰えるも、その全てにかまわず、休むことなくかつてない創意と想像力にあふれる新作をおくり出し続けている。そのいきざまにとても励まされる。この写真集をみたみんなにポジティブで明るい、楽観的な生活を送ってほしい。」
― 読者コメント　中国SNS「微信」より