片目
ラットホールギャラリーで開催された展覧会に合わせ刊行された写真集です。右目の視力を失った2014年から2019年に至るまでに荒木が撮影した50点を掲載しています。
35mmモノクロフィルムにすべて縦位置で撮影された本展の写真には、女性のヌードやしおれた花、奇妙な人形や玩具のほか、街路や車窓の風景、自宅バルコニーから撮影された空や外景など、荒木のこれまでの作品においても主要なモチーフとなっていた、彼自身の日常を取り囲む私的な対象物が数多く含まれています。
荒木の身体や心理の現状を示唆するにとどまらず、喪失や死と切り離すことのできない生というものへの、ときに独特なユーモアと機知を織り交ぜた鋭い現実認識、そして生を捉えることへの強い意思表明を表した写真集となっています。
― 出版社説明文より
- 判型
- 148 × 206 mm
- 頁数
- 104頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2018
- エディション
- 400
- ISBN
- 978-4-909227-02-7