TOMBEAU TOKYO
日本人写真家、荒木経惟の作品集。
「写真のすべてがあの世なんだ。あの世が楽園だっていうこと。カメラを覗いたらね、もうどこでも楽園なんだよ、今。」— 荒木経惟
2016年にフランス・パリのギメ東洋美術館での個展のために作家が撮り下ろし、その後タカ・イシイギャラリーでも展示された400点以上に及ぶ膨大なモノクロームシリーズ作品「トンボー・トウキョー(TOMBEAU TOKYO)」。2017年には、アメリカのLITTLE BIG MAN GALLERYでも同タイトルの作品展が開催された。本書は、LITTLE BIG MAN GALLERYでの展覧会に際して制作された展覧会図録であり、同ギャラリーが主宰する出版社「LITTLE BIG MAN BOOKS」が新たに設立したリトルプレスプロジェクト「LITTLE BIG MAN MINI EDITIONS 」の第1作目でもある。「車の窓から青山墓地を撮影していた時に、墓石の向こうに巨大な墓標、高層ビルが重なって見え、まるで墓石(tombeau)が立ち並んでいるようだった」と作家は語る。「東京しか撮る気が起きない」とこの都市を見つめ続け、過去、そして現在の東京の街のドキュメンタリーに私情の位相を写し込み、重ねあわせる。本シリーズから、作家が写す対象に表裏一体の死生観がより一層強まっていることを窺い知ることができ、現在の心境をとらえている。
― ディストリビューター説明文より
- 判型
- 323 x 241 mm
- 頁数
- 36頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2017
- エディション
- 350