東京夏物語
東京は、物語である
小津安二郎に捧ぐ
「はじめの考えではクルマが止まったときにシャッターを切ろうとしたんだけとさ、だんだん動いてるうちに撮るようになっちゃった」
「写真は、空間のフレーミングではないんだ。時間をフレーミングするの。だから、写真のコマは、その前と後ろに過去と未来をもっている。切られちゃった過去と未来が、コマとコマのあいだに潜んでるんだよ。だからさ、コマとコマのあいだは均等に空いているんじゃなく、重なったり、広がったり、揺れてんだよ」
「はじめはワイドレンズで撮っていたんだけど、後半はだんだんと標準レンズが基本になってった。町っていう背景から、人物や対象が浮上してくるんだよ。気持ち的にはアップになる」
― 鈴木一誌による解説「走るアッジェ」文中での荒木の発言より抜粋
- 判型
- 257 x 183 mm
- 頁数
- 400頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行日
- 2003
- 言語
- 日本語