遙かなる日記
植田正治(1913年-2000年)は、日本を代表するモダニズム写真家の一人であり、現在でも最も高く評価されている写真家の一人である。鳥取県を中心に活動し、シュールレアリスム的なイメージを写真に取り入れることが多かった。鳥取砂丘の風景を背景に、妻と3人の子どもを被写体にした写真も多い。
今回、便利堂では植田が最も大切にしていた6点の作品を、精巧に印刷されたコロタイプのポートフォリオとして発表する。この6枚は、日常と不条理を混ぜ合わせ、私たちの視覚体験に不自然さを与えることを探求した、植田の代表作である。コロタイプという技法により、植田のイメージの色調はこれまでにないほど強調され、実際に手にとって鑑賞することでしかその真価を知ることはできないだろう。
プリントサイズ:25.4 x 20.3cm
― 出版社説明文より
○コロタイプとは○
一般的な印刷方法であるオフセット印刷では色や濃淡を小さな網点の密度で表現しますが、コロタイプでは連続階調で表現するため、写真のようにより本物に近い緻密なディテールで表現することができます。
- 判型
- 258 × 206 mm
- 頁数
- 6頁
- 製本
- ケース
- 発行年
- 2005