島影
白石ちえこの「島影」は、日本周辺の島々や沿岸地域で撮影されたさまざまなイメージによるシリーズ。これらの作品はすべて1920年代から30年代にかけて日本のアマチュア写真家の間で流行した“雑巾がけ”として知られる古いレタッチ技法によって制作されている。それぞれのイメージは色褪せた記憶を呼び起こすとともに、撮影者自身の記憶を辿るように画像の中に現れては消え、ぼんやりとした記憶を背景に淡いシルエットとして佇んでいる。
プリントサイズ:25.4 x 20.3 cm
白石ちえこ
神奈川県横須賀市生まれ、90年代後半より写真家として活動をスタートし、これまでギャラリー街道やギャラリー冬青などで展示を行う。近年はフランス・パリのGalerie Echo 119で個展を開催するなど今後さらなる活躍が期待される写真家。1920年〜30年代にアマチュア写真家の中で流行になった“雑巾がけ”と呼ばれる技法での制作を行うことでも知られ、便利堂のコロタイプのワークショップに受講し、2023年度の便利堂ハリバンアワードでは審査員賞を受賞している。
― 出版社説明文より
○コロタイプとは○
一般的な印刷方法であるオフセット印刷では色や濃淡を小さな網点の密度で表現するが、コロタイプでは連続階調で表現するため、写真のようにより本物に近い緻密なディテールで表現することができる。
- 判型
- 258 × 206 mm
- 頁数
- 6頁
- 発行年
- 2023