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ニューヨークを拠点とする韓国人写真家、ジョンジン・リー(Jungjin Lee)の作品集。2018年から2019年の間に制作され、2020年にソウルの「PKM Gallery」でも展覧されたシリーズをまとめた一作。本書は、作者にとって「NAZRAELI PRESS」より刊行された3冊目の作品集となり、46作の大判写真作品で構成されている。
本作は、砂漠や山、海、平原などで撮影されているが、リー曰く「私のイメージはメタファー、ある種の瞑想として見られるべきものです。決して風景や自然を描いているのではないのです。砂漠は私に自らの内面を見させてくれる。私のゴールは、そこで感じたもの、つまり世界に対して開き、見せてくれる永遠の感覚、それをイメージ化することなのです」。
作者の作品は、写真のプロセスにおける境界を拡げ、テクスチャー的な表現とミニマルな表現を同時に体現するイメージを描く。手作業で乳剤を施したコットンペーパーや桑紙にイメージをプリントしたのち、技術的なプロセスを経て仕上がり方を変化させ、結果コントラストの高い作者独自のイメージを生み出している。
― ディストリビューター説明文より
- 判型
- 370 × 290 mm
- 頁数
- 110頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2022