Shooting the Tiger
雪が屋根を覆い、音を消し、私たちが見ているものが現実なのかどうか疑わしくなる。神々、皇帝、色とりどりの衣と顔を持つ戦士たちが、白い細い道を歩いている。太鼓と花火の音で、やがて鬼が怖がるだろう。
徐曉曉の『Shooting the Tiger』は、中国北西部の陝西省の伝統的な祭り「社火(Shehuo)」を描いている。旧正月の終わりを彩るこの伝統は、農民が演劇や歌、曲芸などを通じて、豊かな実りを祈り、春の暖かさ、木々の開花の喜びを迎える祭りである。
人と土のつながりが希薄になった現代において、『Shooting the Tiger』は消えつつある、あるいは進化しつつある中国文化の一面を称えている。伝統は、私たちが誰で、どこから来たのかを語り、人と人をつなぐ強力なツールである。徐曉曉は、たとえ自分たちのものでない伝統であっても、そこに安らぎがあることを示している。
私たちは、徐曉曉が色とりどりの「社火」の世界を旅するのを追った。村から村へ移動し、住民たちは行事の準備のために彼女を家に迎え入れる。このような瞬間が、祭りの神秘的で異質な雰囲気を出現させる。そして、“虎”を射るために、最高の衣装を身につけ、目を描き、準備する。そう、これは新たな季節の始まりなのだ。
― 出版社説明文より
- 判型
- 331 × 229 mm
- 頁数
- 96頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2022
- 言語
- 英語
- ISBN
- 978-94-92051-78-3