A Slow Boat to China
「2004年3月21日 晴れ
上海へ出発する前に、100巻のフィルムと大きなスーツケースを買った。」
― 尾仲浩二
尾仲浩二の写真家人生において船は重要な意思であり、鉄道よりも船が好きだという。尾仲の写真家人生と同じように、船には決まった航路がなく、水上を自由に漂っている。
2004年3月21日から4月23日にかけて、尾仲浩二は中国を訪れた。20年後、当時中国で撮影した写真のカラーフィルムが色褪せ始めていることに気づいた尾仲は、ネガが完全に色褪せる前に、古くなった印画紙に中国のイメージを拡大した。
本作『A Slow Boat To China』も、尾仲浩二の代表作でもある『Slow Boat』と同じく、村上春樹の短編小説『中国行きのスロウ・ボート』へのオマージュとして、船というアイデアをタイトルにしている。 ーージャズ好きなら、村上春樹の小説が1948年のフランク・レッサーのヒット曲「中国行きのスロウ・ボート(On A Slow Boat To China)」を引用していることにお気づきだろう。
中国を訪れた際のカラー写真70点を収録。
― ディストリビューター説明文より
- 判型
- 240 × 180 mm
- 頁数
- 109頁、掲載作品70点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2024
- 言語
- 日本語、中国語