水田
棚田の陰影、稲穂の光 ─ 山里に残る水田風景との出会い。
兵庫の但馬地方、新潟の松之山町を中心に、九州は長崎から東北の山形まで、水田風景を探し求めた20年の集成。
雲間の光が田んぼを照らし、霧が早苗を包み込む。
海を臨む棚田が、一枚一枚、雲を映し出す。
十段前後の高さに組まれた稲架(はぜ)に、豊かな稲穂が掛けられる。
一面の雪に覆われた田を、動物の足跡が行く。 人々の手が作り上げ、受け継がれていく水田も、減少の一途を辿りつつある。
現代の社会が抱える問題を反映して、消えゆく水田の景観はある。
大型カメラを据え付けた三脚を担いで、田んぼとそこに生きる人々との出会いを静かに写し出した一冊。
― 出版社説明文より
- 判型
- 275 × 225 mm
- 頁数
- 96頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2019
- 言語
- 英語、日本語
- ISBN
- 978-4-86541-095-2