One last hug 命を捜す
一片の骨でもいい、もう一度抱きしめたい。
大川小にいた息子、南相馬で流された息子、帰還困難区域に眠る娘……。
今もなお、わが子を捜し続ける父親たち。
東日本大震災による津波は、多くの人々を見当もつかない場所へ流し去った。発生から8年を経た現在、行方不明者は2532名を数える(2019年6月時点)。もはや生存は絶望的だが、それでも捜すことをやめない人々がいる。彼らはなぜ捜し続けるのか、捜し続けられるのか。
自治体の不誠実な態度や、原発事故の影響による捜索の大幅な遅れ。さまざまな問題が浮き彫りになる一方で、命とは何か、人はなぜ生きるかという根源的な問いを投げかける一冊。
宮城県石巻市、福島県南相馬市、福島県大熊町の3家族の足跡を追ったフォト・ルポルタージュ。
-出版社説明文より
- 判型
- 257 × 182 mm
- 頁数
- 188頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2020
- 言語
- 英語、日本語
- ISBN
- 978-4-86152-752-4