深い闇は輝く光よ
夜が明けると、遠くの方が薄く白み始める。
清水コウはそれを見ているのではなく、白み始める気配を感じている。
何も見えない暗闇の中で、濃密な気配が存在を剝きだすように、清水コウは見るのを止めることで、存在を掬う。
きっと清水コウは目に見えるものをあまり信じていないのだと思う。
その時その時の存在しか信じていないのだと思う。
― 千葉雅人
- 判型
- 264 × 178 mm
- 頁数
- 48頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2019
- 言語
- 英語、日本語
夜が明けると、遠くの方が薄く白み始める。
清水コウはそれを見ているのではなく、白み始める気配を感じている。
何も見えない暗闇の中で、濃密な気配が存在を剝きだすように、清水コウは見るのを止めることで、存在を掬う。
きっと清水コウは目に見えるものをあまり信じていないのだと思う。
その時その時の存在しか信じていないのだと思う。
― 千葉雅人
清水コウ