一年後の桜
阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた兵庫県芦屋市で、震災から一年後の春に花を咲かせ人々を勇気づけたさくらを中心に、震災前後の約15年間、撮りためた故郷の姿と復興を追ったモノクロ作品82点を収録した写真集。
「一年後の桜」
あの桜の下には、多くの人々と共に少年の町が眠っていた。
僕は転勤を機に15年ぶりに実家に帰り、ノスタルジックに町を撮影していた。
そこにあの激震、撮り続けるしかなかった。
そして、瓦礫に咲く桜の眺めに出会ったのだった。
戦後復興で作られた僕の少年の町は永遠に失われ、
均質化された街区が作られていった。
町は破壊と再生の繰り返しである事を体感する。
これは、そんな大きな変化に出会った僕のクロニクル。
― 川廷昌弘(本書まえがきより)
- 判型
- 283 × 215 mm
- 頁数
- 104頁、掲載作品82点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2005
- 言語
- 英語、日本語
- ISBN
- 4-86219-002-2