海 1967 2022 下関 東京
日本海に臨む町で、海に沈む夕陽をいつも見つめていた。
そこがはじまり。
肌、衣ずれ、不在の空間、視線、窓、枯れゆく花、長い橋、夜……
エロスとタナトスに魅入られ彷徨いつづけた、30年にわたる写真家の歩み。
故郷・下関で開催の初の大規模展覧会にあわせ、そのエッセンスを閉じ込めた決定的一冊。
ヌードをはじめとした独自の作品世界が国内外で高く評価される写真家・野村佐紀子。
静けさのなかに激しさが宿り、繊細さと力強さが同居する作品は、いまこの時代にこそ響くエモーショナルな魅力を湛える。
数ある作品テーマから横断的に選りすぐられた代表作と、展覧会に向け撮り下ろされた最新作、75点を収録。
圧倒的なアートワークとページ構成が作品の新たな魅力を引き出し、情動的な世界へと誘う、渾身の写真集。
[同郷の作家・田中慎弥による書き下ろし短編小説「海風」を収録]
― 出版社説明文より
- 判型
- 303 × 227 mm
- 頁数
- 104頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2022
- ISBN
- 978-4-89815-553-0