陽炎[櫻・京・太夫]
夢とうつつの薄明の記憶にこそ
美しい日本がある
風に揺れる満開の老樹、散り敷いた花びらに射す陽光。
東山を「かぎろひ」が染め、しずかに目覚める京の町。
伝統としきたりの色里で、灯火に妖しく浮かぶ大輪——。
存在が輪郭を獲得していく朝、闇へと溶け込んでいく夕暮れ。
その刻々と移ろう光のなか、単彩の名手が切り撮った、はかなくあでやかな、一瞬の美。
広告写真や雑誌で活躍してきた名手・榎本敏雄が、「陽炎」の中に見出した、はかなくも美しき日本。
― 出版社説明文より
- 判型
- 268 × 222 mm
- 頁数
- 112頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2009
- 言語
- 英語、日本語
- ISBN
- 978-4-582277-71-5