アルバムのチカラ 増補版
災害に遭ったたくさんの写真やアルバムを救おうとした人たちの光の記録。
長く品切れとなっていた『アルバムのチカラ』(2015年)を増補版として刊行。
『アルバムのチカラ』は、東日本大震災の津波で流されてしまった泥だらけの写真とアルバムを洗浄し、持ち主に返却する人々の活動を取材した本です。
編集者・藤本智士と写真家・浅田政志は、2011年3月11日の震災から約1カ月後、ボランティア活動のために被災地へ向かいました。
そこで目にしたのは、泥だらけの写真と、それらをひたすら洗浄する人々。
こうした活動が東北沿岸部各地で自然発生的に行われていることを知った2人は、それを取材し紹介することで写真洗浄のノウハウを各地でシェアできるようになるのではないかと、2年間にわたり取材しました。
この本は単なる震災復興の記録ではなく、アルバムがもつかけがえのないチカラと、それを信じて未来に渡そうとする人々の姿が、真率な言葉と写真で焼き付けられています。
そしてこの度の増補版では、2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町での写真洗浄活動を新たに取材しています。
東日本大震災から9年以上が経ついま、当時それぞれの地域で試行錯誤され確立されていたノウハウが、どのように活かされているのか。
真備町のみなさんの活動と姿を通して、あらためて写真の存在意義と人々との関わりを描き出します。
また、写真洗浄方法のマニュアルもイラスト付きで収載しています。
― 出版社説明文より
- 判型
- 151 × 192 mm
- 頁数
- 296頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2020
- 言語
- 日本語
- ISBN
- 978-4-86541-100-3