68th Street
上田義彦は一枚の紙をモチーフに、ニューヨーク68丁目の部屋に落ちてくる、移ろい、刻々とその姿を変える光を追いかけ、完璧な美しさでモノクロームの印画紙の上に、上田にとっても命題であった写真の宿命である光と、それによって生まれる影として定着させた。その深淵な「光と影」の写真群は、撮影後すぐにニューヨークで、上田が信頼する旧知のアートディレクター、ファビアン・バロンに託され、撮影された時間軸そのままに光の軌跡として写真集に刻印された。上田とファビアン・バロンは雑誌『Visionaire』以来、実に25年ぶりに共演となる。
本のデザインは、NYのファビアン・バロン。カルバン・クライン、ディオール、ザラなどのキャンペーンを長年手がけ、雑誌『Interview』のクリエイティヴ・ディレクターも手がける世界で最も著名なアートディレクターである彼が、その完璧主義を追求して挑んだシャープながらもこだわり抜いた工芸品のようなデザインと造本。
― 出版社説明文より抜粋
- 判型
- 360 x 254 mm
- 頁数
- 140頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2018
- 言語
- 英語、日本語
- エディション
- 1000