北流活活(第3版)
「Zhang Chengzhi(張承志)の小説『北方の河』 を読みインスピレーションを受け、今回の写真のシリーズが始まりました。小説の力強い言葉に惹かれ、黄河を歩くことを決めたのです。黄河では、父親が自分を受け止めてくれるような感覚、なんでも受け止めるような広さを体感したのです。自分の心の根源を見つけたように思いました。 そんなことを思っていたところ、現実に引き戻されるような時もありました。様々な伝説を持つ黄河が、どこか行ってしまった、なくなってしまったのです。とても悲しい出来事でした。ただ、長い歴史をもつ広大な国として、その未来は常に明るいと思います。長い歴史には暗い時もあります。その土地の様々なもの、赤子を育てる栄養がこの土地にはあります。力強く育成する想像力がここにはあります。赤子のかすかな呼吸も、最終的には喜びの叫びに変わっていきます。このことからも、私は全てが楽観的に思えるのです。」
― チャン・ケチュン
Zhang Kechun(チャン・ケチュン)は1980年中国・四川省生まれ。2008年、The National Geographic Picks Global Prize 受賞。2012年、Three Shadow Photo Award ノミネート。2012・2013年、Sony World Photography Awards ノミネート。2014年、The Prix HSBC Pour la Photographie 受賞。2014年、アルル国際写真祭 Dicovery Award 受賞。
― ディストリビューター説明文より
- 判型
- 355 × 250 × 18 mm
- 頁数
- 114頁、掲載作品59点
- 製本
- ハードカバー、ケース
- 発行年
- 2020
- 言語
- 英語、中国語