月夜
『月夜』は2011年の東日本大震災前後に浜松・東京で撮影されたモノクロ作品集。二十代の鈴木は浜松から上京し、
彼が小学生の時に男を作って家を出た母親と弟が住むアパートに転がり込んでいた。
鈴木にとってこの時期は混沌とした時代であり、何故かわからないが今でも執着しているという。
全部夢だったのではないかと思うほど、今となっては曖昧になってしまったが、写真に残っているから夢ではないと彼は思う。
写っているのは家族、身近な人、街で声を掛けた人、食べ物、風景など鈴木の日常である。繊細でありながら図太く生き抜く
逞しさも持っている一人の若者の、儚く生々しい写真が溢れている。
― 出版社説明文より
- 判型
- 257 x 182 mm
- 頁数
- 192頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2018
- 言語
- 日本語、英語
- ISBN
- 978-4-86505-129-2