shashasha 写々者

建築物や自然環境について視覚的な議論をするために、写真家はどのように画像を選び、並べ、展示するのだろうか。「The Lives of Documents - Photography as Project」は、建築の研究と実践における写真の現代的な役割を検証するCCAの長期プロジェクトの一環として企画されたもので、写真に組み込まれた質としてのドキュメンタリーの考え方について考察を促している。写真家バス・プリンセンとステファノ・グラツィアーニは、多様な作家の研究資料、アーカイブの実践、制作過程をたどりながら、風景とその破壊、世界的なインフラ、親密さと内面性、都市と家庭の空間と生活の条件といった概念を調査することで、私たちの目に見える世界をモデル化した写真プロジェクトのセレクションを紹介する。

本書は、プリンセンとグラツィアーニの旅を追いながら、アーティストが芸術的リサーチのツールとして写真をどのように使っているのか、また、進化し、拡大する探求としてプロジェクトをどのように考えているのかを理解することを目的としている。スタジオ訪問の画像、アーティストへのインタビュー、プリンセンとグラツィアーニ自身の写真プロジェクトの複製をまとめた本書は、伝統的な建築ツールでは表現できなかった、あるいは伝えられなかった方法で、写真がいかに生活や建築の現実を明らかにし、表現しているかを強調している。