異郷のモダニズム 満洲写真全史
大陸に注がれた「眼差し」の変容
満洲を含む中国各地を記録した『亜東印画輯』、淵上白陽と〈満洲写真作家協会〉によって展開された芸術写真、武藤富男によって制度化された「登録写真」、『FRONT』『MANCHOUKUO』などプロパガンダを彩った華やかなるグラフ雑誌、そしてポーレー・ミッションによって撮影された戦後満洲の姿――。当時制作されたヴィンテージプリントなど300点を超える写真と論考により、「満洲写真史」の変遷をつぶさに跡付ける決定版!
特別寄稿:野口里佳
<目次>
はじめに―近代日本の光と影
I. 大陸の風貌―櫻井一郎と〈亜東印画協会〉
II. 移植された絵画主義―淵上白陽と〈満洲写真作家協会〉
III. 宣伝と統制―満洲国国務院弘報処と登録写真制度
IV. プロパガンダとグラフィズムの諸相―1930年代写真表現の行方
V. 廃墟への「査察」―ポーレー・ミッション・レポート
満洲写真史年表
満洲国地図
掲載図版リスト
- 頁数
- 256頁、掲載作品186点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2017
- 言語
- 日本語
- ISBN
- 978-4-336-06157-7