Sound is Liquid
ヴォルフガング・ティルマンスの芸術活動は、人間の観察、人間同士の関係、周囲のものとのつながりを重要視しています。このような主観的な関係や、身体、イメージ、素材、表面を認識する方法は、現在の健康危機、社会的距離の要求、日常生活や交流の仮想空間への移転に照らして、大きな変化を遂げつつあります。ウィーンのルートヴィヒ財団近代美術館で開催された個展に際し刊行された本書は、こうした動きを背景に、ヴォルフガング・ティルマンスの作品を振り返る内容となっています。
― 出版社説明文より
ヴォルフガング・ティルマンスは、1990年代初頭から、私たちが世界をどのように見ているのか、私たちが生きる社会状況をどのように見ているのかを探求してきた。私は本当に何を見ているのだろう? 私は何を見ているのか、そして何を見たいのか? という自己批判的な問いに導かれ、人物や身体、風景、建築物、オブジェ、天象などに作品を提供している。
本展「Sound is Liquid」は、1990年代のポップカルチャー界隈で制作された初期の写真、抽象的なイメージ、21世紀初頭のグローバル化・デジタル化した現実の高解像度写真、コロナウイルスパンデミックの直前と最中に撮影された写真などが展示されている。また、2チャンネルのビデオインスタレーション「Book for Architects」や、最近の音楽録音やビデオも展示されている。
― ルートヴィヒ財団近代美術館の同名展覧会ページより
- 判型
- 251 × 197 mm
- 頁数
- 248頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2022
- 言語
- 英語