SHANTI: persona in india
SHANTI シャンティ、平和・心の平穏を意味するサンスクリット語だ。浅草・浅草寺で45年間、ポートレイトを撮り続けた鬼海弘雄のもうひとつのライフワーク、「インド」。彼の地に通って35年。数カ月にわたって滞在するが、「名所旧跡を訪ねることもなく、ほとんど変哲もない町や村に逗留しては、同じ道を繰り返して歩くだけの旅」だったという。そこで出会った風景と人々とその日常を撮る。東京では、背景なしで人物を捉える浅草ポートレイト(PERSONA)と、人物が入らない風景(街のポートレイト)を撮る鬼海が、インドでは、それを区別しない。人も大地も、風も子どもも海も、撮る。すべては普遍の人間を映し出すポートレイトなのだ。この作品集に登場するのはインドの子どもたちだ。大文字になるまえの小さなpersonaたち。ただ、そこにはたしかなペルソナの存在感が、人間という宇宙がある。誰もがこれらの写真の中に、かつての自分の姿を見出すだろう。『PERSONA 最終章』と双璧をなす珠玉のポートレイト集、ぜひご覧いただきたい。
-出版社説明文より
- 判型
- 270 × 220 mm
- 頁数
- 208頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2020
- 言語
- 英語、日本語