Present
presentは、形式・歴史・文脈・意味という人工的物を扱います。
そして、それを、できる限り自然の形式に還元する試みです。
マテリアルである歴史を扱った本はデジタル的に分割されたのち、法則によって再構築され、そして配置されています。
しかし、その法則は明らかにされません。
それはネーチャー、混沌ですが、私たちの目はそれを捉えることができません。
この作品は現前しているものの「全体性」に関するメタファーであり、
今目の前にあるもの「present」にほかなりません。
読者はこの本に再び別の法を見出し、取り出すことを試みます。
それらは、ニュートンであり、アインシュタインであり、宮沢賢治を知ることでもあります。
つまり、自然と人工の交感の間に、美的な経験を見続けてきた「歴史」への敬意であり、
私たちの可能性についての提示です。
― アーティストステートメントより抜粋
- 判型
- 273 × 200 mm
- 頁数
- 96頁、掲載作品79点
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2019
- 言語
- 英語、日本語
- エディション
- 73