帰愁

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帰愁

橋本勝彦

出版社:蒼穹舎

橋本勝彦の『もう一つの風景』(2012)『遠い日』(2015)『凪』(2019)に続く4冊目の作品集。2020~24年に日本全国を旅して撮り歩いた写真。様々な地域が撮られているのもかかわらず、まるで一つの場所で撮ったかのように、ひとりの人が長年住んできた街のように見えてくる記憶の写真たち。

誰にでも懐かしい思い出の地がある。故郷だったり長く住んだ町だったり。時々出かける旅先の町からも何か懐かしさを感じることがある。そんな景色にしばらく立ち止まって忘却の思いに駆られることもある。
亡き父の故郷は北陸の富山で、私が子供の頃はよく連れて行かれた。立山連峰が連なり田園風景も美しい。東京に暮らしていた父には唯一心休まる場所だったに違いない。そんな昔の風景も遠い思い出の一頁である。
まだ行ったことない町に思いを馳せて思いつきで旅に出かけている。写真やメモを見返すとき記録が過去への記憶となっていく。

― 橋本勝彦(本書あとがきより)

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