MOTHER
製鉄と金型の現場を通して見る日本のいま
製鉄所の中核設備である高炉(神や魂がものに宿るとする日本古来の考え方は、鉄を生きものとみなし、高炉は母胎にも例えられていた)。
紀は学生時代にその化学反応を研究した経歴を生かし、広島県福山市の製鉄所で行われている技能継承を取材しました。
現場では団塊の世代とミレニアル世代が協働しつつも、仕事に対する価値観の違いが見受けられ、その一因として、高度成長により面影がなくなるほど発展した街の姿に着目します。
地元の方々の協力を仰ぎ、昔の写真を重ね合わせることで、時間による隔たりと通底するものを可視化しました。
その後、外国人労働者がともに働くようになった父親の町工場を訪れ、成長を追い求める新興国が日本に
浸透していく現状を目の当たりにします。これらふたつの製造現場から、日本のいまを伝える試みです。
― 出版社説明文より
- 判型
- 199 × 299 mm
- 頁数
- 128頁
- 製本
- ソフトカバー、ケース
- 発行年
- 2019
- 言語
- 英語、日本語
- ISBN
- 978-4-86541-097-6