KITO
青森県出身の日本人写真家、富谷昌子の作品集。故郷を離れ東京を拠点に暮らしてきた作者が、ある日自身の家族が同時期に妊娠したという知らせを受けたことを機に本作の制作が始まった。「わたし」や家族、命の繋がり、年月の経過を振り返り問うような一作。タイトルの「KITO」は「帰途(homeward)」を意味するが、その言葉は本作にとっては言葉でしかない。作者は自然の中で気持ちを落ち着け思い耽り、四季の巡りを感じ、同時に女性という性を通じて目に見える世界と目に見えないを写真で表現している。
― ディストリビューター説明文より
わたしとは何か、 この世界とは何か、とか、 そんなことを考えながら生きてきた。
永いあいだ答えが出ないまま彷徨って、 気づいたらまたこうして歳を重ねていた。
月日は流れ続けていたのか、 それとも記憶のような夢だったのか。
これは、時間も意味もわたしも超えて、 「わたし」を見つめた物語である。
-富谷昌子
- 判型
- 270 x 220 mm
- 頁数
- 80頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2017
- 言語
- 英語、フランス語、日本語
- エディション
- 1000
- ISBN
- 979-10-96383-02-3