ヒロシマ・モニュメントII
土田がヒロシマをテーマに据えたとき,写真家として何ができるかを問うたときのこたえの一つが本書である。1945年8月6日の原爆による破壊から辛うじて生き延びた、橋、樹木、建築の一部などのモニュメントとしての定点観測としての記録である。土田はすでに、1979~83年にかけてこれらをモニュメントとして、風景とともに記録し、『ヒロシマ・モニュメント』として発表している。さらにこのおよそ10年後の1989~94年に記録し発表したのが本書である。10年という時間のなかでヒロシマはどのような変質を迫られたのかの記録であった。今後,10年間隔でモニュメントの撮影が行われることになっている。
- 判型
- 268 x 262 mm
- 頁数
- 114ページ
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 1995