北点
本作品は寺山修司記念館(時期)で開催されている森山大道と中居裕恭の2人展のために、森山大道自ら中居裕恭の残されたプリント約500枚の中から選んだプリントで構成されている。中居が2人展を目前にして今年の2月に急逝してしまったため、40年来の親交がある森山大道がその役割を担った。 青森県八戸市生まれの中居は、1976年に細江英公主催のワークショップ写真学校に参加することから写真家としての人生をスタートし、後に森山大道が中心となって始まった自主ギャラリーCAMPのメンバーとなる。CAMPの活動終了の後に、1988年に故郷の八戸市にギャラリー北点(North Point)を作り、八戸で撮影した写真の展示を始めた。 North Pointに収録されている写真は、その頃の八戸の作品を中心に構成されている。森山大道曰く「素朴な記録精神でもなく、単純な郷土愛でもなく、写真家・中居裕恭は、もっと広い視野と深い視点で東北を体感しつつ、自らとその風土に分け入っていきつつあったのだ。」(後書きより)というような中居の見つめる八戸への視線をroshin booksの解釈でいま一度世界で光を当てたいと思いました。 デザイナーに町口覚を迎えての本作「North Point」は、日本の写真集の歴史に刻まれる1冊としてroshin booksが自信を持って製作しました。
― 出版社説明文より
- 判型
- 258 x 174 mm
- 頁数
- 96頁、掲載作品72点
- 製本
- ハードカバー
- 発行日
- 2016
- 言語
- 英語、日本語
- エディション
- 700