風を食べる
イメージすること。それは自分の全写真の底を繋ぐものになる。
写真を撮り始めて以来、変化はいつも付き物だったが、
「イメージをもとに出発する。」
意識せずともこれだけはずっと変わっていないことだった。
それはもちろん現在も継続中で、終わりのない実験のようなものだ。
『風を食べる』は、そんな繰り返しの中で、
まずは自分自身が自分のつくるものを気持ちよい心で観るにはどうしたら良いだろうと、
そこに辿り着くための実験であった。
― 赤鹿摩耶
「日常の、なにげない情景が、ふと、ゆらぎよじれたとき、
こうした光景として、人の網膜に映り見えるのかもしれない。
きわめてエキセントリックでスチルな世界、醒めた欲望が
閉じ込められている、危ないイメージの遊戯。」
― 森山大道
- 判型
- 354 × 257 mm
- 頁数
- 100頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2012