バス停留所
47都道府県すべてをめぐる。
この不思議な形をさがして。
日本の路線バスは、過疎化の進行やマイカーの普及などにより減少の一途を辿ってきた。
そして2002年度の規制緩和が赤字路線を抱えるバス会社を直撃し、路線の廃止や減便に拍車がかかる。
バス停は、廃止になれば、取り払われ跡形もなくなる……。
写真家が12年をかけて歩き撮った、47全都道府県、188ヶ所の「バス停のある風景」。
全国の町や村にぽつんと佇む、郷愁漂う「バス停留所」の数々を収めたモノクロームの写真群が、どこか懐かしく、私たちの心を捉える一冊です。
よくぞこれだけのバス停の写真を撮ったと感嘆する。
田舎道にぽつんと立つバス停は地蔵のようにも灯台のようにも
見える。懐かしい詩情が逆にいま実に新鮮だ。旅に出たくなる。
川本三郎(評論家/オビ文より)
- 判型
- 150 x 224 mm
- 頁数
- 196頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2010