いくつもの音のない川
— ここではないどこかへ。自身のルーツをたどる旅は、故郷へと還る。
ライフワークとして撮り続けてきた故郷・仙台と東北。そこを出発点に、古い家系をたどり最終地として訪れたロシア。ルーツを巡る旅の終わりにおこった震災。それをきっかけに東京に住む彼女は、改めて故郷に目を向けることになった。
忘れてはならない出来事を背景に、まぶしいほどの新緑と、美しい花々の強さは、何百年も昔から、その土地を築いてきた東北の人々の強さにも似てみえる。
そしてそれは、いま在る土地の記憶なのだと気づかされる。
2011年初冬のロシアと、2011年春から2012年の2年間に渡り撮影した東北の風景で構成される。
- 判型
- 210 × 297 mm
- 頁数
- 61頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2013
- 発売
- HeHe / ヒヒ