Under Vancouver 1972-1982
1970年代から1980年代前半に撮影されたバンクーバーの写真には、鉄道の終着駅である港町としての最盛期が写し出されている。これらの写真が撮られた直後から、バンクーバーは世界的に注目され始め(一般的には86年万博がその決定的な瞬間と言われている)、自然に囲まれたアーバンリゾートとして生まれ変わり、不動産投資の目的地としても注目されるようになったのである。9.11以降、安全保障の観点からウォーターフロントが街から閉ざされるようになる以前、バンクーバーのダウンタウンやイーストサイドの通りの多くはウォーターフロントに突き当たり、漁港や貨物ターミナル、水上労働者や船乗りのためのバーやカフェが立ち並ぶ地域であった。
これらの写真は、Greg Girardの初期の作品であり、街の裏側を撮影したものである。そして、決して意図されたものではなかったが、これらの写真は今やすっかり姿を消したバンクーバーの記録となっている。
― 出版社説明文より
- 判型
- 247 × 178 mm
- 頁数
- 184頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2017
- 言語
- 英語