Land
『GALAPA Program を始める前、手製本を一冊だけ作っては母や親戚に見せていただけの頃に立ち戻って楽しくカメラをぶん回した。結果、とても楽しかった。いつまでも続かないとわかりつつ。』
― 富澤大輔(あとがきより)
今作『LAND』は、2023年の夏の1ヶ月間、富澤の故郷である台湾を写した新作写真で構成されます。
コロナ禍により3年半以上も帰ることがかなわなかった台湾の街への富澤の“まなざし”と“あしどり”は、帰郷のよろこび/撮影のよろこびにあふれ、写真の端々にそのよろこびがキラキラとひかっています。
2020年から続いた『字』『平行写真』『遊回』の三部作は、写真の表現方法の極地を探り突き進んだ写真群でしたが、今作では、大好きな土地をたのしく撮る、“シャッターを押すという行為の純粋さ”が写真集をみたします。
日々、SNSを通して、顔の見えない“誰か”のための、なんらかの“欲”をかりたてるために撮られた写真を目にするなかで、しらずしらずのうちに忘れていた「写真」を思いだし、つい自分も、家に帰る途中の道ばたで「写真」を撮りたくなってしまう……。そんな写真集です。
ぜひご高覧ください。
― 出版社説明文より
- 判型
- 177 × 128 mm
- 頁数
- 168頁、掲載作品158点
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2024
- 言語
- 日本語
- エディション
- 200
- ISBN
- 978-4-9912385-4-3