たまねぎは涙を流さず切れるのだ。
玉ねぎはほんの少しの工夫するだけで
涙を流さずに切る事が出来る。
それを知ったのはいつのことだろうか?
台所でボロボロと涙をこぼしながら
料理をする母を手伝っていた頃には考えもしなかった。
師匠のもとでヒカリの勉強をしてから
いつもヒカリを追いかけている。
そこから日常が少し違って見え始めた。
玉ねぎの切り方とどこか、似ているような気がする。
― 竹中祥平
- 判型
- 180 × 230 mm
- 頁数
- 64頁
- 製本
- コデックス製本
- 発行年
- 2018
- 言語
- 日本語