JAL 76 88
1976年4月に初めて東京に着いたとき、数日滞在して東南アジアに行く予定だった。最初の夜は、空港に荷物を置いてぶらぶらと歩いてみることにした。どこに泊まるかは全く考えていなかった。羽田空港からモノレールで都内に入り、山手線で東京を一周、新宿駅で電車を降りた。そこは、街の中で最も明るく、最も騒がしく、最も混雑した場所に思えた。一晩中、新宿とその近辺を歩き回ったが、朝にはもっとここにいたいと思った。1976年当時は、初めて東京を訪れる人にとって、東京を知る手がかりは何もなかった。「ブレードランナー的な」という言葉もまだなかった。当時は、アジアの都市に未来が到来し、エネルギーに溢れているという概念は知られていなかった。そのため、この街に出会ったときは、スリリングで目を見張るものがあったことを覚えている。
― Greg Girard
- 判型
- 275 × 208 mm
- 頁数
- 256頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2022
- 言語
- 英語
- ISBN
- 978-3-9819824-8-0