shashasha 写々者

スパークする思考、スパークする青春

Spark Zineは、写真とアートに捧げるインスピレーション、情熱、エネルギーのために、将来有望で才能ある若手写真家の新しいコミュニティを作ることを目的として始まった。このプロジェクトは、出版、アイディアの共有、巡回展からその効果を拡大し、より多くのクロスオーバーな商品や会話を生み出している。

Vol. 6『Garden Infinity』Hao Shiming、48頁
「ガーデンとは、実は時間に関する概念だ。私は不死から無限への感覚を探したいだけなんだ」
― Hao Shiming

Vol. 7『Earth Traveller』Hangsheng、42頁
「都市のビル群、太陽、月、山々といった壮大な風景から、水晶の露や蝶が羽を広げた瞬間のような小さな断片まで。どのシーンに出会っても、それはプチトリップを意味する。“Earth Traveller”という名前は、学生時代の気まぐれから生まれた。これらの写真のほとんどがスマホで撮影したもので、そのユニークな画質と手軽さに惹かれた。いつでもどこでも撮影できる。カメラでは遅すぎて撮れないようなイメージもたくさん撮ることができた。“Earth Traveller”は、そんなイメージで構成されている。それを紙媒体で楽しんでもらえれば嬉しい」
― Hangsheng

Vol. 8『Advertising light box & Under the street lights』Yan Jiacheng、48頁
「“Advertising light box”は、私のアパートの下にあるバスステーションで撮影された。中にポスターが貼られていない時は、まるで通行人を照らす大きなライトボックスのように見える。様々な表情で行き交う多くの人々のために、私はそこに立って写真を撮った。“Under the street lights”は、郊外に引っ越した私の新居近くの川辺で撮ったものだ。新しいコミュニティにはまだ公共スペースがなく、人々はただ同じ川沿いを歩き、歌い、遊び、花火をする。街灯はとても高く明るいので、歩道が舞台のように見える」
― Yan Jiacheng

Vol. 9『Particles』Yilin Shi、44頁
「ロックダウンが始まったときはまだ寒く、階下の道路はまだ裸で灰色がかった黄色だった。晴れの日と雨の日が交互に訪れ、春全体が静寂のうちに消えていく中、私は窓の外のニッコウキスゲがつぼみから花へと成長し、直射日光が地球の自転のルーティンに厳格に従って毎日決まった角度で屈折するのを目撃した。私たちの有限の生命は、価値の壮大な曲線の中で慣性によって運ばれ、浮かんでは沈む粒子にすぎない。一粒の灰と一山の喩えにふさわしい実例が、この2カ月にはあふれていた。スローガンを掲げても、この2ヵ月間のロックダウンのトラウマを即座に消し去ることはできない。その痛みは長い間集団の記憶に残り、世代から世代へと受け継がれていくだろう。しかし、具体的な現在を生き、具体的な人々に対して具体的な感情を抱くことは重要である。呼吸すること、歩くこと、デートすること、ハグすること、キスすること、太陽の光を楽しむこと、木の葉の声に耳を傾けること、面と向かって話すこと、周りの人の目を直視すること。環境全体は私一人で変えられるものではないが、一番の抵抗は、私が心身の健康を保つことだろう」
― Yilin Shi

Vo. 10『New Comer』Le Ziyi、36頁
「幼少期を通じて両親と過ごす時間は少なく、コミュニケーションは希薄で、疎外された状態が長く続いた。家族の問題に直面するたびに、私は本能的に逃げ出そうとした。2020年3月、私は不安から解放されるため、そしてキャリアのために杭州に移住した。そこでは給料もよく、心の平穏も得られたが、その後、仕事のルーティンワークに耐えがたいほど退屈した。写真家としての基本的な直感から、さまざまな都市に散らばる私と同じような若者たちの心の空虚な状態を探り、彼らの顔を見ると同時に、私の深い自責の念を確認することにした。そこで、微博に個人的な写真プロジェクト「New Comer」を投稿したところ、40人以上の応募があった。撮影に先立ち、私は彼らがさまざまな都市に向かう動機を予測した。キャリア、お金、感情の問題、あるいは家族からの逃避などだ。撮影の過程や彼らとのコミュニケーションの中で、私の予想がうまく当てはまっていることがわかったが、重要なのは、彼らのほとんどと多くのことを共有したとしても、私はなお、一人ひとりの、成長しようとする意欲、肯定的な方法、あるいは否定的な方法で贖罪を得ようとする姿勢に感動したということだ」
― Le Ziyi