パティ・スミス:The Doors of Light
アメリカの詩人でありミュージシャンのパティ・スミスはニューヨーク・パンクシーンで台頭し、1970年代は「パティ・スミス・グループ」名義で活動、「パンクのゴッドマザー」と称された世界的アーティストである。
そんな彼女のオフィシャルフォトグラファーである写真家・富永よしえが2001年から2016年までにパティ・スミスを撮影した記憶と記録がついに1冊の写真集として結実します。
未だ出口の見えないコロナ禍において、いつの時代も人々に生きる力を与え続けてきたパティ・スミスの姿と言葉。伝説的なフジロックのライブフォトや、レコーディング風景、来日時のオフショットから自宅での姿など、ありのままで飾らないパティ・スミスと、その背中を追い続けた写真家・富永よしえの情熱をここに。
プリントサイズ:254×203 mm
― 出版社説明文より
ニューヨークで見たパティは、アメリカの大型スーパー「Kマート」の袋を持って現れました。彼女の家は普通の人と同じような時間の流れがありながらも、カメラマンや映像作家が絶えず行き来していて、そこには見るからに20歳前後の優しそうなジャクソンとジェシーという彼女の子どももいました。私は一瞬にして、彼女は子どもの世話をしながら、詩を書き歌を歌い世界中へ届けていたことを感じ取りました。
私は、写真にのめり込むと熱中しすぎて私生活を忘れてしまう性格だったから、彼女のように強く生きたいと思いました。かけがえのない時間の終わりに「バイバイ、ヨシ」と、チャーミングな笑顔で私を見送ったパティ・スミスがネガに焼き付いていました。このプライベートなセッションがあったから、彼女のメッセージを今届けたいと思えるのかもしれません。
― 富永よしえ
<パティ・スミス>
ミュージシャン・詩人。1946年生まれ。シカゴ出身。ニューヨーク・パンクシーンで台頭し、1970年代は「パティ・スミス・グループ」名義で活動、「クイーン・オブ・パンク」とも称された。早くから詩や文学の方面にも進出し、それらをテーマにした創作活動を展開している。
<富永よしえ>
写真家。1968年生まれ。90年代よりモード誌やカルチャー誌で活躍し、現在も広告写真を手がける傍ら、写真展や写真集の制作など精力的に活動。
- 判型
- 304 × 227 mm
- 頁数
- 224頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2021
- 言語
- 英語、日本語
- ISBN
- 978-4-88418-558-9