奈良原一高のスペイン 約束の旅
人間が生きる条件とは何かを思索しながら、戦後日本の新しい写真表現を切りひらいた奈良原一高(1931-2020)。
1960年代、自らの生き方と写真表現を見つめ直すため、奈良原一高は日本を出てヨーロッパで思索の日々を送ります。深く心奪われたのはスペイン。祭りに歓喜し、闘牛に命を賭け、激動の時代をしたたかに生き抜く人々―彼らに共振しながら撮られた、圧倒的にダイナミックな『スペイン 偉大なる午後』。
本書はそのシリーズからモノクロ写真120点を厳選し、親友のグラフィックデザイナー勝井三雄とのコラボレーションにも注目。同時期に撮影された『ヨーロッパ・静止した時間』の名作15点も加え、若き写真家の「旅」の軌跡を、半世紀ぶりにたどります。
- 判型
- 264 × 192 × 24 mm
- 頁数
- 256頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2020
- 言語
- 英語、日本語
- ISBN
- 978-4-909532-34-3