Golden Times
東京での激しい撮影を終え、私は成都に戻った。 ある時、WeChatで小さな動画をブラッシュアップしていたら、自宅からほど近い場所に「ゴールデンビーチ」と呼ばれる、多くの人で賑わっている場所があることを知り、好奇心に駆られて見に行ってみることにした。
そこは空港の高架下にある荒野の一角で、毎晩7時から9時まで、地元の村人たちが自発的にそこに行く。野原の一角であるのだが、そこでは踊っている人たちに加え、橋の下では屋台や子供たちの遊び場となっていて、私が子供の頃に田舎の寺の縁日で正月を過ごした時のように、とても楽しく、お祭り騒ぎのようだった。
インターネットでそこについてのちょっとした動画が拡散された後、会場は次第に熱気に包まれていった。 多い時で5、6千人が一緒にジャンプし、騒いでいた。真夏の7〜8時頃、光が差し込む最高な時間帯で、夕陽の残照が皆の顔を黄金色に染めていた。
そこに参加している人たちの多くは年齢的には人生の黄昏時を迎えている人がほとんどだったが、真夏の暑さの中、2時間も3時間も止まらずに踊り続ける彼らの姿に、私は人生に対するある種の情熱を感じ、深い感動を覚えた。私は1週間に5回もそこに通い、黄昏時に踊る彼らを撮影した。その後、彼らはダンス会場を移してしまったが、幸いなことに、私は彼らの荒々しく踊る人生の瞬間を撮影することができた。」
― フェン・リー
- 判型
- 305 × 220 mm
- 頁数
- 128頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2023