Giger Sorayama
本書『Giger Sorayama』は、スイスのアートディレクション会社Kasper-FlorioとSamuel Bänzigerがデザインし、共同キュレーターのAlessio Ascariが序文を、Venus Lauが評論を、ハンス・ウルリッヒ・オブリストとパトリック・フレイ(出版社Edition Patrick Freyの創設者)が画家でありデザイナーであった故HR Giger(映画『エイリアン』のデザインで知られる)のインタビューを、Alessio Ascariが空山基をインタビューしています。
明るい色彩は暗いキアロスクーロ(美術において、明暗のコントラスト(対比)を指す言葉)に飲み込まれ、テクノロジーへの熱狂は悪夢のようなディストピアに、スーパーリアリズムはシュールレアリスムに挑戦しています。両者は1970年代から80年代にかけて登場し、エアブラシペインティングの巨匠として知られ、伝統的な美術界の境界を越えて影響力のあるクリエイターとなり、商業活動と個人活動の関係を曖昧にしました。しかし、それ以上に重要なのは、彼らの活動の根底には、AI、永遠の命、有機物と装置の融合に対する執拗なまでの探究心という、同じような関心があるということです。ガイノイド(女性型アンドロイド)は、生と死、権力と欲望の間にある緊張を明らかにするために、ポスト・ヒューマンと女性の神格化を連想させる主要な題材となっています。
― 出版社説明文より
- 判型
- 365 × 265 mm
- 頁数
- 108頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2022
- 言語
- 英語、日本語
- ISBN
- 978-8-89718-533-8