Debris of the Days
『Debris of the Days』は、ブライアン・グラフのスタジオで撮影された写真、アーカイブ、小物などの集積であり、実験的な実践や日々の儀式を手触り良く垣間見ることができる。本書のタイトルは、グラフが書いているように、レイモンド・カーヴァーの詩からインスピレーションを受けたもので、彼は「日々の破片について、そしてその塵がいかに我々の人生を彫るのかについて、カーヴァーは書いた」と述べている。螺旋状に綴じられたこの本は、グラフのイメージの周りを回るゴミによって彫刻されたスケッチブックのような役割を果たしている。
本書はまた、アーティストブックの実践、特に暗室での作業について考察しており、それは本質的に素材の物理的な層を伴うものである。プリントに次ぐプリントの繰り返し、シークエンスのリズムと反復、そして印刷と製本という最終段階での手触り、これらすべてがこの出版物に表れている。画像、テキスト、挿入物、破れたページ、暗室での作業にちなんで画像を重ねたベラムなどで構成されたこの本は、グラフの日々の実践の層、リズム、繰り返しを解きほぐしてくれる。カーヴァーの死後、彼のタオル地のローブに入っていた小さなノートに書かれていた短編小説や詩のアイデアのように、『Debris of the Days』は、断片を通して語られるアーティストの未完のポートレートを作り出している。
― 出版社説明文より
- 判型
- 203 × 152 mm
- 頁数
- 112頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行年
- 2017
- 言語
- 英語
- エディション
- 300
- ISBN
- 978-0-9908016-8-9