幻夢
幼少の頃から、空想の世界で遊ぶ事が好きだった。
想像力はいつも、際限のない自由と可能性を私に与えてくれた。
昨年他界した父から、いつも豊かな夢と一緒に戯れる事を教わった。
その時の幸福感を私は忘れない。
そうして現在も尚、その夢の続きを求め続け、創造という情熱から褪めずにいるのだと思う。
この本を通じて、夢見る事の心地よさを少しでも共有できたらと、思うのです。—湯沢薫
10代からモデルの活動と平行して、写真をはじめ、立体、音楽、絵画など、
様々な表現でアート作品を制作、発表してきた湯沢薫のはじめての写真集です。
本書は、約20年もの間にライフワークとして撮影された彼女の原点ともいえる写真を厳選し、構成しました。
自身の幻想でみた風景が目の前に情景として現れたときに撮影されたこれらに、ドキュメントの要素はありません。
しかし、誰もが知っている、どこか懐かしい心の原風景のように描かれる写真は、
見るものを虜にし、読者は知らぬ間に彼女の物語の共犯者となっていることでしょう。
写真集の発売にあわせ、「1冊の本を売る書店」として今春オープンする森岡書店銀座店にて写真展を開催いたします。
- 判型
- 279 x 226 mm
- 頁数
- 56ページ、写真作品25点
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2015