人外人

人外人

姚瑞中

出版社:台北市立美術館

人外人は荒廃した台湾文化の象徴を捉えたモノクロの記録写真集である。姚瑞中の作品はその強い政治的でどこか不快を齎すイメージ故に批判を受けることが多いが、本作品も例外ではない。彼の写真の主題は複数あるが、彼は一つ根本的なものとして「人類の歴史的な終着点の不条理性の考察」であると答えた。(プロフィールより抜粋)

被写体は比較的近代的な寂れた公園や建物から、より歴史的な倒れた仏像に至るまで多岐に渡るが、共通してそこに捉えられたものはそれらの創造主によるネグレクトである。これらの文化的象徴、そして観察者としての私達は、美学的思想と功利主義的な意図の間で苦しむこととなるが、そこから何を導き出すかは自分次第だ。

キーワード: ドキュメンタリー

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