TOKYO Snap Shots
ひとつひとつの様々な断片が寄り集まって、はじめて一枚の絵として完成するモザイク画のように、現実は無数のシーン (場面) の結びつきによって形作られる。
東京は、身勝手で無秩序な光景の断片が、平然と結びつくことで成立する不思議な都市だ。
和物と洋物が入り乱れ、時代感覚のズレなどおかまいなしに、多種多様な嗜好が混在する。
折衷主義とでも言えば良いのだろうか、日本人は元来ひとつの原則や流儀に従うのではなく、人と人、人と物との関係において、その場面ごとに一番良いと思われる選択で折り合いを付ける。その曖昧さが結果として、統一性を希薄にしたが、反作用として多面的な文化を産み出した。カメラを片手に街に繰り出すと、何気ない日常の中に、そういった日本人感覚が見えてくる。ー 中野正貴
『TOKYO NOBODY』の中野正貴が撮る、日本人が産み出した多面的な文化を見せる何気ない東京の日常の写真集。
「ひとつひとつの様々な断片が寄り集まって、はじめて一枚の絵として完成するモザイク画のように、現実は無数のシーンの結びつきによって形作られる」と著者の言葉にあるように、和物と洋物が入り乱れ、時代感覚のズレなどおかまいなしに、多種多様な嗜好が混在する東京の写真149点を収録。
― 出版社説明文より
- 判型
- 258 x 185 mm
- 頁数
- 108頁
- 製本
- ソフトカバー
- 発行日
- 2017
- 言語
- 英語、日本語
- ISBN
- 978-4-7946-0483-5