Beautiful Escape
「何か、したい」と「どこかへ、行きたい」
私は、女の子たちの “欲望” が好きだ
いつだって欲望が女の子を「どこか」へ連れて行ってくれる
純粋な欲望、そして未知への好奇心から、瞳孔が開いて光を反射した真っすぐな視線がレンズ越しに向けられる
「何が」したいかは分からないけど、「何か」がしたい
何かわからない「何か」を追いかけて一緒に走りたい
たとえば、きれいな女の子がきれいな色のドレスで、街を全速力で駆け抜ける
細くてしなやかな髪の毛が揺れて、太陽の光をうけて素肌のうぶ毛がキラキラ光る
走れば、そこはジャングルであり草原であり、幕の上がった舞台の上に立っている
いつも「どこかへ行きたい」と思っている
どこか分からない「どこか」のための小さな冒険を
いつも通る街の中で、何百回も何千回も通り過ぎる街の中で
いま住んでいる部屋で、朝の海辺の澄んだ空気に包まれて
何をする?やりたいことは何でもいいよ?
好きな服を着て、着てる服を脱いで
何でもいいんだよ
私はとくに、きれいな女の子たちが好きだ
きれいなことは、とても重要だ
もしくは、自分はきれいだと知っている女の子
あたりまえに、ただ美しい
私と、美しい女の子たち
彼女たちとのひとときの逃避あそび、その大切なかけがえのない瞬間の記録写真なのです
— 田口まき
- 判型
- 210 x 287 mm
- 頁数
- 80頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行日
- 2017
- 言語
- 日本語、英語
- ISBN
- 978-4-8021-3069-1