bird
本書[bird] は、アーティスト・Roni Hornが長年手がけてきた、アイスランドの猟鳥の剥製を捉えた写真シリーズの最高潮となる一冊。
(まるで慣例的なスタジオポートレイトのフォーマットに従ったように)白い背景で近距離から鳥の背面から眺めたアングルで撮影されているが、これらのユニークな特徴やマーキングが、結果として写真の表面になぞめいた姿形やパターンを形成している。
タイトルの並外れた形にもかかわらず、本シリーズの鳥たちは一対で並んで展開され、あたかもお互いの差異や類似するところをハイライトするかのように映し出す。美的/コンセプチュアル的観点からの戦略としての合わせの行為は、1980年以来Hornが回帰的モチーフとして起用しているが、鑑賞者によって慎重にじっとみられることを誘発するツールであり、作品の原動力へとつくりかえる。
Hornの作品イメージとともに、ライター/キュレーターのPhilip Larratt-Smithによるテキストを収録。
Larratt-Smithはこのシリーズについて密で教訓的な解釈がされることを回避しつつも、フィルム・文献・写真家のモノグラフ、そしてHorn自身による文章を編集し、一連の引用・逸話・慣用句で補完している。
― ディストリビューター説明文より
- 判型
- 305 x 280 mm
- 頁数
- 32頁
- 製本
- ハードカバー
- 発行年
- 2008
- 言語
- 英語